夏、真っ盛りな今日この頃、皆様如何お過ごしでしょう?
夏といえば、大規模な音楽フェスティバル。
多数のアーティストが出演するステージは、照明機材もフェスティバル。
そして、昨今のフェスティバルでは、本番の最中に、
隣の別コンソールでプログラム修正など、オペレーターもフェスティバル。
DMX信号のユニバースは肥大化し、Art-Netに代表される、
イーサネット・オーバー・DMXに変わりつつあります。
今まで、DMXの切り替え機を使って、
複数コンソールからのDMXラインを、メインラインに切り替える
という方法がありました。
ところが、Art-Netはどうでしょう?
Art-Netは、通信プロトコルの一種なので、物理的に切り離すと、
コミュニケーションが切断されます。
すぐに接続しなおしても、コミュニケーションの再開には
時間がかかります。
(パソコンのイーサネットワークケーブル抜き差しすれば、わかりますね)
そのため、Art-Netラインの切り替えは、
機械的なスイッチ切り替えでは、出来ないのです。(´・ω・`)
そこで!
ENTTEC DATAGATE MK2の登場です!
以前、このブログでも紹介していますが、
DATAGATE MK2(以下DGMK2)の基本的な内容は、
こちらの特設サイトで御覧ください。
DATAGATE MK2(以下DGMK2)には、
「Switcher 2-1」という便利なモジュールがあります。
通常、上図の”INPUT A”の信号が、”OUTPUT”に出力されています。
”SWITCH”に、何らかの入力(本体のDMXポートでも、Art-Netでも可)
を与えて、その値が、設定した”Value”値以上になったとき、
”INPUT B”の信号が、”OUTPUT”に出力されます。
DGMK2では、入力・出力で使える信号ソースに、
本体のDMXポート、Art-Net、sACN、Ki-Netなどが使用できます。
検証用に、以下のようなプロファイルを作成してみました。
スイッチはDMXテスターを使いました。
50%を境に、入力が切り替わります。
切り替わりは、瞬時に切り替わり、信号の”暴れ”などはありませんでした。
イーサネットの切り替え機というのは、もちろん存在するのですが、
かなり高価であり、その扱いはネットワークのシステムエンジニアでないと、
難しいというシロモノです。
照明信号の観点から言えば、イーサネットを切り替えなくても、
照明信号が切り替われば良いのですから、
照明機材である、DGMK2が安心して使用できると思います。
操作も、上図にある通り、PCのブラウザ上で、
感覚的に設定できるので、わかりやすいです。\(^o^)/
DGMK2は、照明の制御信号に関する、あらゆるルーティングが出来るので、
あるときはスプリッター、ある時はミキサーと、
多種多様な照明機材に対応する、心強い味方になると思いますよ。
*ミキサー機能(マージ)は、オプションライセンスが必要です。