6/18-20、
infoComm 2008 の視察でラスベガスに行ってきました。
元々、映像と音響機器の展示会だったのですが、昨年からライティングのエリアが新たにできました。まるで去年TSJが出展した日本のInter Bee の様ですが、米国にはNABという歴史ある放送機器展があり、infoComm はどちらかと言うと放送色が薄く、あくまで映像ディスプレイ等のハードウェアをメインに於いた展示会です。
ホログラムの様な映像装置など、最新のテクノロジーがあちらこちらで発表されていました。
今回注目を浴びていたのメーカーの一つが BARCO 社のブースです。
既報どおり ムービングライト製造メーカーの老舗 High End Systems 社を買収した直後という事もあり、一番目立つところに
DML-1200 と
DL-3 を並べて展示していました。
制御はRoad Hog。下の写真の左上に見えるのは DML-1200 の映像をコントロールするHippotizer (OEM版)、ここに従来ではありえなかったハードとソフトの組み合わせが実現した訳です。
デモンストレーションの演出もハイエンドが担当しているだけあって、流石に見せ方を心得ています。BARCO 社単独では こうはいか無いだろうなぁ、と思いながら見てました。
他にもHESの新製品
SHOWPIX が展示され注目を浴びていました。
映像ディスプレイに関しては それこそ大小併せて山のように展示してあるので シースルータイプのLEDシステム に絞り込んでじっくり見てきました。といってもこの種類だけでも沢山あるんですが、なかでも やはり Element Labs 社の
Helix H37 が良かったです。
ドットピッチは 37.5mm 、完全防水でありながら設置形状の自由度が高く、何より他に比べ輝度が非常に高いのが特徴です。
他にもシースルーでここまで来たか、の ドットピッチ 11mm の製品も出ていて これに関しては現在メーカーとコンタクト中です。
昨年から出来たライティング ゾーンはやはりまだまだメーカーの出展が少なく、場所もちょっと端っこにあるあたり Inter Bee と通ずるものがありましたが、出展したスタッフは 「LDIより来場者が多いから今後も出展するんだ」 との事で、こちらもこれからに期待です。
展示内容も 例えば
Tempest Lighting では いつもムービングライトやソースフォー用の屋外ケースを展示していましたが、ここでは 大型プロジェクター用の屋外ケースをメインに展示したりで、他の各社ブースも映像とLEDに絡んだプロダクツをメインに押していました。
ちょっと変り種として目を引いたのは MAIN LIGHT 社の
MF3 でしょうか。
光源に Martin社の Stage Bar を3台 、そしてムービング駆動部がCoemar 社製 という組み合わせの器具です。GMA VIDEO の ピクセルマッピングでLED部を制御しているので バックの
Soft-LED の映像とリンクしています。器具がユニークなだけでなく演出制御も様々な工夫が施されている一例でした。