LED を光源にした照明器具を初めて目にしたのは 2000年にラスベガスで開催されたLDI です。白いテントをカラフルに染めていた カラーキネティクスの小さなブースがそれでした。つい先日の様に感じますが、今年で丸10年になるんですね。
その後の流れはご存知の通り、5-6年前までは展示会に行くと 「もう、LEDだらけだね」 なんて言っていたものですが、ここ1-2年はそうした言葉も聞こえない程 完全に定着したというか、特別の物では無くなってきた感があります。
そこで、最近のLED照明の流れを見ると、ステージやスタジオで使える 従来の照明器具と変わらないLED光源の器具が登場してきています。例えば i-Pix 社の BB4 や BB7 等は LEDのドット(つぶつぶ)を感じない様に レンズやリフレクターをうまく光源と合わせています。 そして、
(前置きが長くなりましたが) 今回ご紹介するのは 最近TSJに入荷した Spectra Cyc です。
米国の老舗 ALTMAN 社が満を持して投入したLED 器具は RGB にamber を加えたサイクライトですが、これが凄く良いんです。 従来から定評のある同社のサイクライトの光学系をそのままに、LED光源を横長フィラメントランプと同形状にしフロスト加工した事で、直接光と間接光が綺麗に交じり合い 広範囲に照射面を染めます。
元々RGB のLED器具が誕生した際、世の照明家の皆さんが真っ先に思い浮かべたのがホリゾントライトの代替だったと思います。しかしその後なかなか決定的な製品は登場しませんでした。が、ここに来てやっと 来たかな、という感じです。で、 これを導入すると・・・。
当然ハロゲン光源の従来機に比べ初期投資はそれなりに掛かりますが、その後の フィルターやランプ交換を考えた場合、消耗品の金額はもちろん 交換に要する人件費や諸経費の削減が実現します。新規に導入した場合は更にディマー回路の節約、電気代や空調費は言うまでもありませんね。
Spectra Cyc の主な仕様:
置き吊り兼用、10台まで電源のディジーチェインが可能、DMX 8/16 bit 切り替え、マスターチャンネル設定、各種スタンドアローンモード内蔵、最新のRDMに対応、等々があります。
お問合せは ALTMAN社 正規輸入代理店 の 当社まで。